感情を恐れているあなたへ

大学に入学したばかりの最初のホームルームで

担任の先生がおっしゃったひとことは私を救ってくれました。

 

(玉川大学の演劇専攻は当時全学年30名足らずで、ホームルームがあり担任もありました。)

 

「演劇を志す人間はみんなスネに傷持つ身だから・・・」

 

なんでなのか、その言葉を瞬時に信じ、自分はそこに受け入れられたと感じました。

多分先生のその時のエネルギーが、痛みを知る人独特の優しさと寂しさを帯びていたのだと思います。

 

そしてなぜなのか、クラスメイトもみんな

傷だらけの私こそそこに受け入れられるべき人間とでも言うように

みんな本当に優しかったのです。

 

おかげで私は傷全開でそこにいることができました。

 

当時の私はすでに全身傷だらけというよりボロボロで

そもそも大学に受かるような精神状態でもなかったはずなのに

高校の担任の先生が主導で私の指定校推薦を進めてくれ

そして多分、わずかにあった良いカルマのおかげでそこに導かれたのでした。

 

私は自分の中にあった悲しみや痛みや怒りを

そして希望や欲望や美を

隠すことなく大盛りで表現させてもらえました。

 

その一挙一動を見守ってくれる指導者や先輩、仲間に支えられながら

自分を取り戻す道を歩き始めることができました。

 

当時はその素晴らしさを与えてくれた演劇に夢中でしたが

本当はそこにある愛こそが私を魅了したのだと思います。

演劇の神さまに恋していましたが

本当は宇宙の神さまであり

内なる神さまだとはまったく気づいていませんでした。

 

それでも何かを愛し、一心にそれを求める体験は

自分の人生にとってかけがえのないものです。

 

今でも私が人を好きなのは

演劇を愛した経験が大きな土台になっていると思います。

人間の美しさや魅力の一番の要素はなんといっても感情のエネルギーです。

 

私は幼少のころから両親の諍いに苦しみました。

私はアダルトチャイルドで、共感力の強いHSPでありエンパスですが

それでも人間の感情そのものを恐れないで済んだのは

自分が演技というのもを愛していて

たくさんのドラマに感動して育ち

感情というものに向き合ってきたからだと思います。

 

ですから、どんなに複雑な問題や苦しみを抱えていても

それと向き合おうとしている時点で人は美しいと感じるのです。

セッションにみえるすべての方には後光がさしていて

打ち明けてくださる内面のすべてはひとつひとつに深い存在理由があり

そのままで美しいのです。

 

感情は人間の生命の原動力そのものです。

それに蓋をして長い間無視して放っておいたら

その生き物は淀んで腐ってへばりついてしまうでしょう。

しかし風を通し光を当てて根気強く見守ってあげれば

それは必ず私たちの内側で復活し、輝く息吹きとなります。

 

感情は何度も何度も削られ磨かれながら光に向かい

やがて光と一つに溶け合って

本物の愛へと変容していきます。

それが感情の正体だと私は思います。

 

スピリチュアルをどう探求をしたとしても

その学びが自分の感情と一つに溶け合わなければ

私たちは成長したことになりません。

 

心が霊化されると私たちの波動は上がります。

インナーチャイルドがインスパイアされて初めて私たちは進んだと言えるのです。

 

巷ではいろいろなことが言われています。

でも、すべてにおいて最も尊ばれるべきは、愛です。

 

癒すのも、満たすのも、調和するのも、

受け入れるのも、ゆるすのも、創造するのも愛の仕業です。

 

内側に愛をみつけること。

その愛を体験し、表現し、それそのものになっていくこと。

 

そのために人生は与えられていると思います。

そのために魂は神からの分離という冒険を冒してまで

私の肉体に宿ったのです。

 

愛や神、真理について思うときほど

心に安らぎを感じることはありません。

どんなに傷ついて心が乱れている人にとっても本来そうだと思います。

 

「こんな話ができるなんて」「こんな話はなかなか他でできないから」

そう言ってくださる方がたくさんいらっしゃいます。

 

こんな話こそが、私たちの魂の栄養になるからだと思うのです。